こんにちは、山家です。
今回はソウルリーディングについてあるエピソードを紹介いたします。

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2012年11月、私はアイスホッケー女子日本代表のメンタルコーチに就任しました。
その後2014年2月には
ロシアで開催されたソチオリンピック本戦終了までチームに帯同し
魂をこめてサポートさせて頂きました。
彼女たちの愛称「スマイルジャパン」をご存じの方も多いと思います。

ソウルリーディングのエピソードとして思い出されるのは
オリンピック出場権をかけた予選前の合宿での出来事です。

アイスホッケー女子日本代表チームは、1998年の長野オリンピックに出場以来
オリンピック本戦出場を3大会共僅差で逃していました。
ソチオリンピック出場が決まれば実に16年ぶりとなる大会でした。

2012年11月から合宿に帯同し、当初は選手たちの様子を見ながら
試合に負けてしまう原因をリサーチしていました。
そして選手たちへの様々な講義、メンタルトレーニング、ワーク、個人面談等を行ううちに
あることに気が付きました。

それは選手同士の関係です。
表面的には仲良く接しているように見えますが、
やはりそれぞれの選手が様々な不安や葛藤を抱えていて
心からの信用、相互の信頼までは築けていなかったのです。
そのような状態で試合本番を迎えても
極度の緊張状態の中で本来の力は発揮できません。

「選手たちが完全に腹を割って、安心安全な場を作る」、
チームに必要なことがなかなか実現できない状態が続きました。

11月、12月と考え得る限りの講義、面談、ワークを行いましたが
一向に選手たちの信頼関係が強固にならず私は焦りを感じました。
突破口が見えない状況である夜を迎え、自分の力の無さと
どうにか手ごたえを得たいという思いが交錯する中で瞑想に入った時でした。

自分のソウルに向かって「何か方法はないかな? 何が必要なのかな?」と
問いかけをしたところ、
「1対1で強制的に話をさせたほうがいいよ。」という声が聞こえてきました。

「1対1」、それがどういうことなのかすぐに分からず
問いかけを繰り返していくうちに
イラストや写真などで具体的なビジョンを示されました。

私はハッとしました。
今までのペアワークやグループワークでは
仲の良い選手同士で行っており、それ以外の選手との関わりは希薄なままだったのです。

翌日の夕方には
“全員が一人一人と会話をする”という決まりを設けたワークを完成させ講義を行いました。

講義のはじめに、選手たちには私の思いをぶつけました。
「みんな、何かおかしいよ!」
「みんなオリンピック行きたいんでしょ? こんなに希薄なチームで大丈夫?」
「本音で腹を割って話をすることができてる? 本当にチームのメンバーを信頼してる?」

その言葉から始まったワークはわずか25分間でしたが
選手たちの声はだんだん大きくなり、笑い声が出始め、
同時に泣き出す選手や抱き合う選手もたくさん出てきました。
ホテルのボールルームは活気に満ちた空間となり、
チームの空気が変わった瞬間でした。

ワークが終わった後、選手たちは汗だくになり一斉に床に座り込みました。
激しい練習を行ったかのように爽快感に包まれながら
今起こった出来事の余韻に浸っていました。

このワークをきっかけにしてチームが一丸となり
16年ぶりのオリンピック出場権を獲得するに至りました。
 
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このような形で真剣に自分のソウルに問いかけると、
今必要なことや行くべき道筋を指し示してもらうことが出来るのです。

今回も最後までお読みくださりありがとうございます。
次回もある事例をお伝えする予定です。