自分の強みが言葉になった。検査の結果にも、思い当たるところがある。それでも、明日の仕事で何を変えればよいかは、まだわからない。
「強みを活かしたい」と思うことは、自然なことだと思います。けれど私は、そのとき一つ確かめたいことがあります。
強みを使うこと自体が目的なのでしょうか。それとも、実現したいことがあり、そのために強みを使いたいのでしょうか。
「何のために」を、目の前の仕事で考える

同じ強みでも、何を実現したいかによって使い方は変わります。先に「何のために」「どんな意図で」を確かめることが大切です。
たとえば、人の話をじっくり聞けるという特性があるとします。それを活かす場を探すだけでは、「相談に乗る仕事が向いているのだろうか」と、役割の名前に考えが向くかもしれません。
一方、今のチームで「引き継ぎの行き違いを減らしたい」という目的があれば、使い方は具体的になります。相手がどこで困っているのかを聞く。説明の中で、理解が曖昧なところを一緒に確かめる。その行動に、特性を活かせるかもしれません。
同じように、調べることが好きなら、調べた量を増やすことだけが目的ではないでしょう。お客様が判断に迷っているなら、その判断に必要な情報を集めることにつなげられます。
これらは考え方を仕事へ置き換えた例です。特定の資質があれば、この役割に就くべきだという対応表ではありません。まず実現したい状態があり、そこへ向かう方法として強みを考えるのです。
強みを、明日の一つの行動にする

明日の仕事を思い浮かべて、「誰に、どんな状態になってほしいか」を一つ選んでみてください。
会議で判断できるようになってほしい。新しく入った人が、迷わず最初の仕事に取りかかれるようになってほしい。お客様に、選択肢の違いを理解してほしい。身近な場面で構いません。
次に、そのために自分のどんな行動が役立ちそうかを考えます。
整理することが得意なら、会議の前に、決めたいことと未確認のことを一枚にまとめる。人の話を聞くことが得意なら、説明を増やす前に、相手が迷っている点を尋ねる。
「私はこの強みを持っています」という自己紹介を、「そのために、明日はこれをしてみます」という行動へ移してみるのです。
終えた後には、強みを使えた満足感だけでなく、望んだ状態へ近づいたかを振り返ります。相手が判断しやすくなったのか。迷っている点を確かめられたのか。うまくいかなかったなら、方法や場面を見直します。
強みは、使ったという事実だけで価値が決まるものではないと思います。何を実現するために、どう使うか。その問いを持つことで、日常の選択につながっていきます。
その仕事の先に、何を志しているか

目の前の行動が見えてきたら、もう少し広く考えてみてください。あなたは、その仕事を通して、何を実現していきたいのでしょうか。
私は、人が生きるうえで大切なことを問われたら、「立志」と答えています。何を志すのか、何のために生き、取り組んでいくのか。その方向を持つことです。
これは、強みの使い方から離れた話ではありません。同じ力を、どこへ向けるのか。その判断に、志が関わっていると考えています。
ただ、「人生の志」と言われると、明日の仕事よりずっと遠い話に感じるかもしれません。私は、生い立ちをたどることや、ときめきを導きにすることにも、その手がかりがあると思っています。「立志」を、自分の歩みから考える記事では、この点をもう少し詳しくお話ししています。
強みを知ることは、大切な入り口です。そして、その先には、意図を持ち、意志を持って取り組むということがあります。
以前、意識と意志の違いについてお話ししました。思いを持つことから、進むと決めることへ。明日の一つの行動も、そのつながりの中にあります。
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あなたは、自分の強みを何に活かしていきたいのでしょうか。そのために、明日一つ変えるなら、どんな行動でしょうか。
その強みを、明日のどこで使うか
強みの名前は分かっても、仕事での使い道が見えないことがあります。初回オリエンテーションへ、いま取り組んでいる仕事や、実現したいことをお持ちください。何のためにその力を使いたいのかを、具体的な一場面から話してみましょう。
自分の価値観、習慣、生き方や人生の方向性を見つめたい方。 申込画面で選び直すこともできます。

