何かを始めるとき、「今日こそやろう」と自分を奮い立たせることがあります。

最初は、その力が必要です。でも、毎回大きな決心をしなければ始められないと、取り組むこと自体のほかに、自分を動かすための力も使い続けることになります。

私は、意志力が特に必要なのは、実現したいことにふさわしい環境を整え、それを習慣にしていくまでだと考えています。

意志を使って、行動できる日常をつくる

学ぶと決めたなら、どの時間を使うのか。集中して取り組みたいなら、どんな場所を用意するのか。人との関わりが必要なら、誰と接するのか。

決心を生活に反映するには、今までの時間の使い方や過ごし方を見直すことになります。そこには、意志の力が必要です。

たとえば、毎朝少し本を読むという行動でも、まず時間を確保し、本を手に取れる状態にして、実際に始めてみる。その準備と行動がなければ、「読みたい」という思いだけが残ってしまうかもしれません。

私が環境として見ているのは、時間・空間・人との関わりです。それが、実現したい世界にふさわしいものになっているかを確かめます。

私は、このふさわしさを意識に共鳴する「周波数」と表現しています。自分の思いと、実際に身を置く環境。そのつながりを整えていくのです。

なりたい自分に「周波数を合わせる」とは? 時間・場所・人との関わりの話プロコーチジャパン · 読みもの

そして、その環境を生活の中に取り入れ、そこで過ごすことが当たり前になっていく。これが、私の考える習慣化につながります。

「意識するだけ」の前に、環境と習慣がある

私は、「一旦習慣化されると、意志力ではなく、意識するだけで自己実現が起こるようになる」とお話ししています。

この一文だけを読むと、不思議に感じる方もいるでしょう。ここでは、その前にある環境づくりと習慣化まで含めて、捉えていただきたいと思います。

最初は、時間をつくることにも、行動を始めることにも決心が要ります。それが日常の一部になってくると、同じことをするために、毎回大きな決心をやり直す必要は少なくなっていきます。

本を読むことが朝の過ごし方に組み込まれ、読む場所も用意されている。そうなれば、その時間に本へ意識を向けることと、実際に手に取ることがつながりやすくなるでしょう。

思いだけがあり、行動する環境がない状態とは、そこが違います。

私が「省エネのエネルギーで自己実現が行われる」と表現するのは、意志で自分を動かし続けるときとの違いです。行動しなくなるのではなく、その行動が当たり前の生活になっていくのです。

なお、ここでいう「意識」はこうなりたいと思うこと、「意志」はそれをやると決めることです。この言葉の使い分けは、「こうなりたい」と「やると決める」は何が違う?で詳しく説明しています。

「こうなりたい」と「やると決める」は何が違う? 意識と意志の話プロコーチジャパン · 読みもの


自己実現とは、現実世界を作り出すこと

私は自己実現を、「現実世界を作り出すこと」と表現しています。

自分が意識していた世界が、決心を通じて時間の使い方に表れ、身を置く環境に表れ、日々の行動になっていく。頭の中の思いと、実際の暮らしがつながっていくことを大切にしています。

意識、意志、環境、習慣化。そのつながりを整えていくことが、自己実現を求めるコーチングで私が行っていきたい働きかけです。

そのためには、その方がどこで止まっているのかを見極める必要があります。実現した状態が不明確なのか、方法がわからないのか、行動に移せないのか、続けられないのか。それによって、整えるところは異なります。

続かないのは、意志が弱いから? プロコーチが最初に確かめることプロコーチジャパン · 読みもの

毎日頑張れているかどうかだけでは、自分の変化は捉えきれないかもしれません。大きな決心をしなくても、実現したいことにつながる行動が日常に増えている。そんな変化にも目を向けてみてください。

続けることを、いつも自分との戦いにしなくてもよいのだと思います。意志を使って整えた環境が、日々の自分を支えるようになる。その状態へ、少しずつ近づいていきたいのです。

あなたが実現したいことにつながる行動は、今の生活のどこにあるでしょうか。それを当たり前にするために、何を整えられますか。

望む未来と、いまの暮らしをつなぐ

実現したいことはあるのに、毎日の中にその時間がない。そんなときは、初回オリエンテーションで、向かいたい未来と今の一日の過ごし方をお聞かせください。意志で頑張り続ける前に、どんな環境や習慣を整えたいか、対話を通じて考えてみませんか。

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