目標を立てたときは、やる気があった。最初の数日は行動できた。それなのに、いつの間にか元の生活に戻ってしまう。
「今度こそ」と決心するたびに同じことが起きると、自分は意志が弱いのだと思ってしまうかもしれません。
でも私は、続かないという結果だけで、その方の意志の強さを判断しません。まず確かめたいのは、実現したいことに向かう途中の、どこで止まっているのかです。
同じ「できない」でも、止まっている場所は違う

自己実現したいという思いはあっても、達成した状態がはっきりしていない方がいます。何ができたら実現したと言えるのかが、ご本人にもまだ見えていないのです。
達成した状態は明確でも、具体的に何をすればよいかわからない方もいます。することはわかっているのに行動に移せない方、行動には移せるけれど続けられない方もいます。
この違いを確かめずに「もっと頑張りましょう」と言っても、その方に必要な支援になるとは限りません。
たとえば、学びたいことがあるのに続かない場合。学んだ先で何をしたいのかが曖昧なのか、学ぶ方法に迷っているのか、時間を確保できないのか。それぞれ、見直すところは違うでしょう。
私はコーチングの契約前に、オリエンテーションの時間を設けています。私だけが相手を判断する場ではありません。ご本人も、このコーチと一緒に自己実現へ向かえるかを確かめる場です。
そこで背景をひもとき、「こうすれば実現に近づけそうだ」というイメージを持っていただくことを目指しています。その方の強みや特性、今置かれている状況も、進み方を考える大切な手がかりになります。
決心と、続けられる生活の間にあるもの

私が大切にしているのは、意識・意志・環境・習慣化のつながりです。
「こうなりたい」と思うことが意識。その思いに対して「やる」と決めることが意志です。意識と意志の違いを分けて考えると、思いを持つことと、そこへ向かって進むと決めることを、別々に確かめられます。
ただ、決心しただけで、日々の生活がすぐ変わるわけではありません。
学ぶと決めても、一日の予定がいっぱいなら、学ぶ時間はつくりにくい。集中したくても、別のことに気を取られる場所では、始めるたびに力が要るかもしれません。
そこで大切なのが、実現したい世界にふさわしい環境です。時間の使い方、身を置く空間、接する人。その一つひとつを見ていきます。
私は、この「ふさわしさ」を、意識に共鳴する「周波数」でいる、と表現しています。自分が向かいたい方向と、実際の暮らしがどうつながっているか。思いと決心だけでなく、その思いを支える日常にも目を向けるのです。
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意志の力を、何のために使うか

意志が必要ないということではありません。私が意志の力を大切にしたいのは、環境を整え、それを習慣にしていくときです。
取り組む時間を決め、場所を用意し、実際にやってみる。最初は意識して整えていたことが、生活の中で当たり前になっていく。その段階まで、決心を行動へ移していきます。
習慣になれば、毎回大きな決心をし直す負担は小さくなります。私は、ここに「意志力ではなく、意識するだけで自己実現が起こるようになる」という変化があると考えています。
この言葉は、環境を整えることと習慣化のつながりを含めて読むと、捉えやすくなると思います。意識と習慣が、どのように自己実現につながるのかは、別の記事で詳しくお話ししています。

続かないとき、決心だけを何度もやり直していないでしょうか。
実現したい状態は見えているか。次にすることはわかっているか。それを実行する時間や場所はあるか。
一つずつ確かめると、「自分は駄目だ」という大きな答えではなく、今、整えられることが見えてくるかもしれません。
あなたは今、どこで止まっているでしょうか。そして、意志の力を使って一つ整えるなら、何でしょうか。
続かない自分を責める前に
続けたいのに、いつも同じところで止まってしまう。初回オリエンテーションでは、取り組みたいことと、実際に止まる場面をお話しください。気持ち、決心、生活の条件を一つにまとめて責めるのではなく、いま何を確かめたいのかを分けてみる入り口にできます。
自分の価値観、習慣、生き方や人生の方向性を見つめたい方。 申込画面で選び直すこともできます。

